Go2Group 丹羽です。本シリーズでは アトラシアン社の課題管理システム JIRA (ジラ) の管理者を対象にプロジェクトの定義についてご紹介しています。前回の記事では、準備編としてJIRAの空のプロジェクトを作成しました。今回からは、いよいよプロジェクトをカスタマイズする方法を学んでいきます。
第一弾は、いきなり最重量級のワークフローです。今回、どんなテーマをご紹介するか悩みましたが、やはりワークフローは課題管理ツールの「肝」とも言える部分。ここが分かってしまえば、JIRAの運用はずっと楽になります。
JIRAのワークフローは非常に高機能で、本当にいろいろなことができる上にプラグインを使った機能拡張も可能なのですが、今回のシリーズのテーマは「単純に、分かりやすく」ですので、まずは基本からご紹介します。
下図をご覧ください。
ものすごく簡略化していますが、これがJIRA ワークフローの概念です(本当は条件とか事後操作とか画面とかいろいろな用語があるのですが、ここでは思い切って無視します)。
ここから、次の3つのことがわかります。
- まず、JIRAに課題の状態をあらわす「ステータス」を定義する必要があります。
- 次に、ワークフローの中にそのワークフローにおける課題の状態をあらわす「ステップ」を定義し、それと上の手順で作成した「ステータス」を関連付けます。
- 最後に、ステップを遷移するための手段である「トランジション」を、各ステップ間に定義します。
なぜ、こんなに面倒なことをする必要があるのでしょうか?実は、きちんとした背景があるのですが、それは後々ご説明します。まずは、実際に上記の手順で、ワークフローを作るところから始めましょう。
1. ステータスを定義する
最初の作業はステータスを作成することです。
- JIRA 管理画面の左側メニューから「ステータス」を選んでください。すると、「ステータスの表示」という画面に移動します。
- 画面の下側にある「ステータスの追加」からステータスを追加します。ここでは、「処理中(練習)」、「解決済み(練習)」という2つのステータスを追加してみてください。
下記のような画面が表示されていれば作業は完了です。
2. ワークフローの作成、ステップの定義とステータスとの関連付け
それでは、いよいよワークフローの作成を始めます。以下の作業を行います。
- JIRA管理画面の左側メニューから、「ワークフロー」を選択します。すると、「ワークフローの表示」という画面に移動します。
- 画面の下側にある「ワークフローの追加」でワークフローを追加できます。Ascii文字しか、ワークフローの名称に使用できませんのでご注意ください。ここでは、”practice_workflow”という名前にしてみました。すると、以下の通りワークフローが作成できているのが確認できます。

- この画面の右側コラムにある「ステップ」をクリックしてください。「ワークフローステップの表示」画面が示されます。ここで、画面下側の「ステップ名」に、「処理中(練習)」と入力し、「リンクされたステータス」に、先ほど作成した「処理中(練習)」を選びます。「解決済み(練習)」についても同じ操作を繰り返します。すると、以下のような画面になります。
- 最後は、トランジションの定義です。まず、「Open」の隣にある「トランジションの追加」をクリックして、表示された画面に「トランジション名」を「作業開始」、「ターゲットステップ」を「処理中(練習)」にします。「トランジションビュー」は無しのままでかまいません。このような画面になったら、「追加」をクリックします。
- 次に、「処理中(練習)の隣のリンクを同じようにクリックし、「トランジション名」を「解決」、「ターゲットステップ」を「解決済み(練習)」にします。ただし、今回は「トランジションビュー」を「Resolve Issue Screen」にします。理由はもちろんありますが、これも次回以降ご説明します。画面は以下のようになるはずです。
- これで、ワークフローが作成できました!画面が次のようになっていれば、ワークフローは完成しています。
これで、ワークフローの作成は終了です。ただし、実は作業自体はまだ半分残っています。次に必要なのは、ワークフローをプロジェクトに適用して、実際にJIRAの課題について利用できるようにする事です。その手順については次回にご案内します。
また、今回は「まず一度、ワークフローの作成を完成させる」というゴールを優先したために、JIRAで利用できる機能についての説明をかなり省きました。これらは、後々ご説明する予定ですが、すでにJIRAをご利用で不明点があるという方は、是非弊社にお声がけください。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。










